2013年11月09日

活性酸素との上手なお付き合い そのA

活性酸素で一体なんだろう?

活性と聞くと元気が良いイメージです。体の隅々まで活きのいい酸素が運ばれる産地直送便のような・・・。

ここでいう活性とは、安定した分子構造だった酸素(O2)に電子が増えたり移動したりして不安定になった状態を指します。不安定だから他から電子を奪おうとします。この働きが活性と呼ばれる由縁です。

不安定になった酸素分子に電子を奪われた組織は侵害され破壊されます。これが体内に入り込んだ細菌やウィルスや喫煙によるタール、飲酒によるエタノール、食品添加物などであれば、優秀な免疫システムと言えます。紫外線による日光消毒(布団干し)なども活性酸素の恩恵と言えます。

ですが過剰に産生されてしまった活性酸素は「ハカイダー」のように周辺の健康な細胞や組織を侵害し破壊します。脂質(コレステロール)が酸化されると動脈から腸管に吸収されず血管壁に蓄積されます。また酸化された組織や脂質は周辺の組織や脂質を酸化します。いわば体内で酸化されたサビの連鎖反応が続くのです。

何処かで誰かが対峙して反応を止め、活性酸素や過酸化脂質を退治しなければなりません。
その正義の戦闘部隊を「スカベンジャー」と呼びます。主に酵素・タンパク質・ビタミン・ミネラルで構成されます。

また活性酸素にはその準構成員もいれて4タイプが存在します。過酸化脂質などは下部組織の組員とお考えください。タイプごとに対処方法が異なる部分もありますので、今回は生化学的な説明は省略し、まずはその4タイプについて大まかに説明しましょう。

@スーパー・オキサイドラジカル
ヒトの60兆個の細胞内にはミトコンドリアというエネルギー産生機関があります。私たちが食した炭水化物や脂肪をエネルギーに変える時に電子を一つ酸素分子に与えてしまします。これが活性酸素になります。

ラジカルとは自由な、気ままなという意味もありますが、生化学でいうラジカルとは「不対電子を持った」という意味です。安定していた分子に電子が一つ入り込み、うまくペアができず三角関係から一触即発の状態になったグループ交際だとお考えください(笑)。

エネルギー産生によって生じる活性酸素は365日24時間増え続けます。天文学的な活性酸素が毎日体内で生じているのです。ですが先ほど述べたように良い働き必要な働きもありますし、体内のスカベンジャーによって分解されますので必要以上に恐れる必要はありません。

A過酸化水素
保健室に合ったオキシフル(H2O2)はこれを水で割った物です。これは電子的に安定しているので厳密に言うとフリーラジカルではありません。ですが体内の細胞にある金属イオン(鉄、銅、亜鉛など)と結合しますと、跡に出てきますハイドロキシルラジカルに変化して暴走します。またスーパー・オキサイドラジカルと反応してもハイドロキシルラジカルや一重項酸素(のちに説明します)になります。
普段おとなしくてまだ正式な活性酸素ではないが、ちょっとしたことに反応しやすくキレやすい危険な才能を持っています。

B一重項酸素
紫外線によって水分子が反応して活性酸素になります。酸素原子が二つ組み合わさる酸素分子(O2)のうち一つの原子は安定しているがもう一つの原子がフリーラジカルになった状態です。
体内の過酸化水素がスーパー・オキサイドラジカルと反応しても発生します。強力な酸化力を持っています。

Cハイドロキシルラジカル
過酸化水素(H2O2)が体内の細胞内で金属イオンと結合して発生します。スーパー・オキサイドラジカルと反応しても発生します。二つの酸素原子が分かれた状態で各々に他から水素電子を奪って生じます。
物凄く強力な酸化力を持っていますが、存在時間が1/100万秒と大変短いのも特徴です。ですが強力な一撃でガン細胞抑制遺伝子などを傷つけます。


異常で4タイプを大まかにまとめました。これに対する「防御戦隊スカベンジャー」については次回説明させていただきます。東洋的な治療でのアプローチ、栄養摂取のアドバイスなど予防に関する情報は当院で患者さまに行わせていただいております。より詳しく学びたい方はぜひご参加ください。

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2013年11月08日

活性酸素との上手なお付き合い その@

治療院にて、活性酸素(フリーラジカル)や過酸化脂質(酸化LDL)についてのご質問をよく受けます。活性酸素やLDLコレステロールと聞くと、すぐに悪いものと決めつける方も少なくありません。

「紫外線が原因ですよね?」「食品添加物が原因ですよね?」「喫煙やストレスが原因ですよね?」全部正解ですが、偏った知識で原因を一つに特定してしまうのは危険です。

ヒトのエネルギー産生時に大量発生してしまう、生きている限りやむを得ないタイプもあります。また、活性酸素が無かったら布団干しもできませんし、体内に侵入した細菌やウィルスや異常細胞、異物も除去できません。活性酸素は悪者ではありませんしわれわれヒトはその恩恵を受けて成り立っています。

活性酸素の陰陽、長所と短所をキチンと捉え上手にお付き合いしていく事が重要です。長くなりますので活性酸素については数回にわたって連載形式にしました。

また当院の患者さんには、予防のアドバイスと東洋的な治療で活性酸素にアプローチする方法も実践しています。いらしていただければ「活性酸素の勉強会」も行っておりますのでぜひご参加ください。

偏った知識や思い込みで必要以上に警戒されている方が多いのも事実です。きちんと理解することで「できること、すべきこと、ご自身のライフスタイルに必要な改善」が見えてきます。

今回は活性酸素が発生する状況について簡単にまとめました。

@細胞内のミトコンドリアがエネルギーを産生する時に大量発生する状況。
これは防ぎようがありません。量も著しく多いですし、365日24時間発生し続けます。
ですがこれがないと、体内の細菌やウィルスや異物の除去ができません。必要なものです。
過剰分については健康な細胞や組織を侵害しますのでこちらは防御が必要です。次回以降に詳しく述べます。

A食品添加物、アルコールなどが体内を巡った時に破壊し解毒する時の酵素の作用によって生じる状況。
「チトクロームP450」という酵素が解毒作用に働いた時に生じた電子が酸素分子、水に作用して生じます。

Bストレス時に分泌されるホルモンを中和するときに生じる状況。
「アミン酸化酵素」はストレス時に緊張状態を維持する副腎ホルモンの中和に働きます。この時にやはり電子の移動で活性酸素が発生します。

C紫外線により皮膚の水分子の安定が崩れ活性酸素が活性する状況。
この時の活性酸素の暴動をメラニン色素が出動して鎮圧しようとします。シミ・そばかすの中にはこの時の戦いの跡に生じるものもあります。同様に布団の水分に紫外線が当たって生じた活性酸素によって日光消毒になります。布団乾燥機とは除菌・殺菌の面で違ってくるのでしょう。

D植物油、ピーナッツ・アーモンド、魚の不飽和脂肪酸(電子の安定が弱い)などが酸化して食品自体に活性酸素が発生する状況。
食品の継時変化ですので脂質食品の選択、消費するスピード、または抗酸化物質の摂取などにより改善が可能です。また偏った理解ですと健康被害が拡大する分野でもあります。


まだまだ細かい分類はできますが、今回は主だったところをまとめました。
次回以降に防御策についてなるべくわかりやすく述べたいと思います。
よろしければまたこのブログでお会いしましょう。


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