2018年01月12日

記憶の苦しみ〜リウマチ様症状 自己免疫疾患 心身症〜

長期にわたり虐げられ続けてきた人は、自分を虐げてきた人間が亡くなっても、虐げられた環境が消え失せても苦しみ続けることが多いように思います。

当時の記憶の片鱗でもある限り、タイムマシンに乗ったかのように当時にフィードバックしてしまうのかも知れません。虐げられた記憶により苦しめられている方もいらっしゃるでしょう。

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その万年雪のような、声にできない苦しみを、声に代わり訴えてくれているかのような様々な機能異常や痛み。多くは膠原病やリウマチ様症状、自己免疫疾患、様々な心身症に現れることも多いように日々の臨床では感じます。

「何十年も苦しんできた自分の辛さを知って」
「私の苦しみがちょっとやそっとで治ってたまるものか」

治りたい表在意識とは真逆の深層心理が患者にはあるのだと学びました。重症や難治だと告げられるほど満たされる「気づいて」の深層心理。

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「済んだことは水に流して忘れて、自分が変わるしかないですよね」 まるで自分に言い聞かせるようにおっしゃる昨日の女性患者さん。

頭ではわかっていても、本当は水に流せるわけがない。過去形にできるわけない。実際に理不尽に服従させられ苦しめられ、みじめな思いもさせられたのだから。

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理不尽に味わった苦しみも、記憶の中の苦しみも
地獄の番犬のようにいつまでもどこまでも追いかけてくるでしょう。

患部に小手先で打つような鍼など、その方にとってなんの意味があるでしょう?
その人を知り、万年雪を少しずつでも溶かしていくような治療が必要になります。

東洋的な考え方に基づいた治療とは、心身一如の考え方がベースになっています。
「あらゆる症状・機能異常・未病も七情(人間の持つ感情)の乱れから起こりうる」と考えます。

心身を温め緩める全身(心)の治療では、少しずつでも心にスペースが生まれるように思います。

苦しんだ記憶そのものを治療で消すことはできないでしょう。
それでも追いかけてくる記憶に振り回され、心身ともにいっぱいいっぱいになり「現在をロスしてしまう事」を減らすお手伝いはできる可能性はあると信じます。

江戸川区小岩 千葉県訪問出張(日月火) 
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はなのやま鍼灸院
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2015年06月21日

掌蹠膿疱症〜ガルバニー電流と奇経八脈〜

掌や足裏の皮に水泡が出来て潰れて皮が剥けていく症状です。痒みや激痛も伴います。
原因ははっきりしてはいないとされていますが、日本と海外とで原因とされるものの考え方が異なる症状の一つでもあります。以前は腎臓の疲労による免疫力低下から起こりやすいとも考えられてきました。

定義としては水泡や皮剥けに細菌やウィルスの感染が確認できないことがあげられます。
つまり自分の体内から発症したもの、ということです。

現在日本では、扁桃に起因するもの・甲状腺に起因するもの・そして口腔内のガルバニー電流によるものと考えられる事が多いようです。

「ガルバニー電流」とは。異なる電位を持つ金属間に発生する電流の事です。
生体が本来持つ生体電流を乱すものともいえます。口腔内の詰め物に多くみられる現象です。

アルミ箔を噛んだような感じ、ピリピリ感、味覚の異常(唾液を媒介して電流が流れる)。
歯科で詰め物をした後しばらくの間、同じような口腔内の異常を感じた方も多いかも知れません。

発症の起因とされるのはガルバニー電流による生体電流の乱れ。からの自己免疫力の異常。
という事は掌蹠膿疱症以外の症状にも関与している可能性も否定はできないのではないでしょうか。

鍼灸治療でも奇経八脈を使い電位差を利用する奇経の二経治療という治療法があります。
決まった二つの経絡間を特定のツボに異なる金属刺激を利用して電流を流します。
これは現代でいうところの乱れた生体電流の整復とも考えられます。

痛みや動作の改善など即効性に優れるので対症療法的に使用している鍼灸師が多いですが、根幹は生体電流の乱れから起きている症状の改善にある、と当院は考えます。花粉症に著しい効果がでる場合もあります、慢性の坐骨神経痛や肩関節の痛みにも良い結果が期待できます。

逆にいえば、何らかの要因で生体電流の乱れから発症している症状がいかに多岐にわたっているかという考え方もできるのではないでしょうか?

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写真は来院された掌蹠膿疱症の女性。
歯科治療を3年継続されたあとに発症し、いろいろな医療機関を転々とした後大学病院の検査でようやくガルバニー電流を指摘されました。味覚の異常も歯科治療中に訴えておられました。
この女性の場合、甲状腺の疾患も扁桃の症状もあり、生体電流の乱れだけを原因に特定することは早急にはできません。

仮に歯科の詰め物が原因だったとしても、それを全てやり直し、入れ替えることはかなりのエネルギーを必要とします。今後は歯科医院も口腔内の治療だけでなく、全身の状態や既往症を考慮して詰め物の種類を考えなくてはならなくなってくるのではないでしょうか?

当院ではガルバニー電流が原因と考えられる症状には
奇経八脈を使った生体電流の改善治療も有効であろうと考え実施しています。
誰もかれもが早急に歯の詰め物すべてを入れ替えられる訳ではありません。
年齢的に体力的に大がかりな歯科治療が負担になる方もいらっしゃることでしょう。

生体電流の乱れから発症する症状は掌蹠膿疱症だけではありません。自己免疫疾患も精神疾患も他にも沢山考えられます。もし東洋的な考え方に基づいた鍼灸治療にご興味がおありであれば是非一度改善策の一つに加えられることをお勧めいたします。

江戸川区小岩 千葉県内訪問出張
はなのやま鍼灸院
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2013年09月20日

橋本病・慢性疲労症候群・慢性リウマチの未病治

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甲状腺機能低下症の治療。頸動脈洞刺。
「橋本病」と診断されるのは症状や検査結果が顕著な有症者の約5%。
残りの95%は原因不明の体のだるさとして片づけられる。
「症状や検査結果が悪化しない限り病名をつけてもらえないので
早めに受診してもイミがない。」 写真の女性は施術中にそうもらした。

慢性疲労症候群もしかり。
患者は原因不明の疲労感や起き上がれない位の身体の痛みを訴え受診する。
特発性=「原因不明」と診断された場合、精神的なものか?と不安になり心療内科を受診する患者も多い。
「慢性疲労症候群」の診断基準には、精神疾患に起因しない事と定義されている為、心療内科でどんなに軽めの投薬治療を行っても、診断基準から外れてしまうので病名を付けてもらうのが難しくなる。

RA(慢性関節リウマチ)もしかり。
血液検査でCRPのみ陽性で、赤沈もリウマノイド因子も確定できないと、多くは原因不明のリウマチ様関節症状と診断される。進行して手の指が変形をきたして再度血液検査をすると後からリウマチ因子が発見されることも少なくない。病名がつくとスタインブロッカーという診断基準により介護認定の認められやすさにも違いがあるらしいが。
僕が初めて往診に伺った慢性関節リウマチの女性がそうだったし、「夜にこわばったり」「左右非対称にこわばったり」、開業してからも定義やマニュアル通りに進行していくリウマチの方が少ない感じがした。

原因不明と診断されて、わざわざ東洋的な治療を望む方にはそんな遠回りな事情がある方が多い。
気仙沼の仮設住宅では、加えて慢性的な不眠とストレス(と恐怖体験)からの腎虚証、肝実証による肩・手指の動作痛、足底の歩行時痛、脳圧の亢進と思われる慢性頭痛、難聴がみられた。お話を伺うと病院での受療をあきらめた人も何名かいらした。

アウトローな治療のようで、自律神経失調や自己免疫異常に、ストレスから逃れるために脳が作り出す幻痛に、甲状腺疾患に、この頸動脈洞刺は効果は高いように思う。慢性的な緊張やストレスで硬く張った腹の深部がゆるみ柔らかくなる。

仮設住宅では、名前も年齢も知らず、問診もできずに施術はスタートする。それでも120世帯をこえる仮設住宅だと僕一人で全員施術するにはギリギリだ。このような裏ワザあり(笑)。なりふりかまっちゃいられない。未熟者ゆえ全員をラクにはできないけれど、「被災地のボランティアだからこの位でいい」というのは自分的には許されない。
posted by はなのやま at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 内分泌・自己免疫疾患