2014年02月18日

冬季うつ(季節性情緒障害)~歯肉炎~

「歯肉の膿を治してほしい」「毎年冬場に下の歯茎だけ膿む」との患者さん。
出産後で今年は歯科医での治療を見合わせている女性。

疲労による親知らずの痛み、歯肉の腫れ。下あごの下にグリグリができる、
古よりは熱した石を腹に抱かせて腹内を温める治療。
腹部を温めると疲労による歯痛は緩和される。
ウチではお盆休み前の疲労と冷えが溜まった時期に多かった。冬は珍しい。

予診を取るとどうやら「冬季うつ(季節性情緒障害)」っぽい。
冬に太って疲れやすい(逆に夏は痩せて不眠)。

冬季日照時間が減少することでホルモン分泌の変化から起こりやすとされているが、はたして本当だろうか?
胃腸の働きを抑制するホルモンも減少することで消化の機能異常が起こる。満腹を感じない、すぐ小腹が空いてしまうということもある。

脾胃への負担。経絡上、上の歯は胃経が下の歯は大腸経が管轄している。鬱による食べ過ぎ&便秘が原因と考えた。膿と下あごのグリグリに関しては合谷ー衝陽の二経治療で解消した。鬱に関しては背骨の特定のツボに治療を行ったが、別に熱いシャワーを数分間背中に浴びてもいいと思う。

冬季という季節的な要因よりはもしかして 育児のストレスも少なくはなかったのではないだろうか。。
「日の光を浴びなさい」といえば「毎日浴びてます」と返される。
「ストレスを解消しなさい」といえば「子供いるのにどうやって?」と返される。
だから何も言わないに限る、こんな時(笑)。

日常の些細なところにプチ鬱はたくさん隠れています。季節限定の症状が顕著であったり、「どうも集中力がないなぁ、冬は」とか「訳もなくさみしい気持ちになるよなぁ、冬は」などあれば休養が必要なサインかも。気分転換も大切です(^^)。

江戸川区小岩 千葉県山武市 鍼灸治療(訪問治療も行います)
はなのやま鍼灸院
http://hananoyama-hariq.com
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2013年06月27日

統合失調症〜神経衰弱〜

自らの幼児期の虐待経験と、現在2児の育児の過労、自分の子供に手を挙げてしまう罪悪感、

将来の不安から極度の不眠・拒食、アルコール依存(キッチンドランカー)・虚脱感・幻聴を発症し、

精神科にて「統合失調症の神経衰弱」と診断された30歳女性が来院された。


【経緯】

足発症後に最初に受診した病院では、「アルコール依存性のうつ病」と診断されたが、処方されたセルシンに効果がほとんどなく、日に日に服薬量が増して不安症・不眠症は増悪した。

位置情報夜になると錯乱状態になって自殺や離婚などの考えが一晩中頭を占領してしまっていた。

足その病院に訳を話し、紹介状を書いてもらい、別の精神科を受診すると、うつ病ではなく「統合失調症の神経衰弱」と診断され、処方薬を飲むととりあえず2時間くらいずつは眠れるようになった。

が、服用後に立ち上がれないくらいのふらつき(副作用?)があり、当院の予診時にはまだ拒食、幻聴や夜の不安感、支離滅裂な言動、記憶錯誤、自傷行為(リストカット)などは続いていたあせあせ(飛び散る汗)


ひらめき【第1診】
積聚治療を行った

指標:Mb(L)、天宗穴(L)、SCM(後頭部・LR)、安眠穴(L)、風巖穴(L)、BL52 (R)
BN(C5-6間)に強い圧痛あり
*左右の神堂穴上部にシンメトリーに細絡が浮いていたのが印象的であった。

基本治療:脾積脾虚症 第3方式(2行線・督脈)

失眠穴へ透熱灸(半米粒L60壮・R42壮)

頚椎間の圧痛と安眠穴(L)の痛みは残った。極端に肩こりが強いのも印象的であった。積は脾積はとれ、関元穴(腎積)の痛みが現れてきた。

【経過】
「体が柔らかくなった気がする」ギリギリまで眠剤を飲まずに寝たが、眠れずやむを得ず服用した(いつもよりは長く眠れた)ぴかぴか(新しい)

ひらめき【翌日に第2診】

積聚治療を行った
指標:Mb(L)、安眠穴(L)、風巖穴(L)、BL52 (R)、関元穴
BN(C5-6間)に強い圧痛あり 異常なまでの強い肩こり
*左右の神堂穴上部の細絡(右の方が鮮やかな赤、押した時の戻りも速い)

基本治療:腎積腎虚症 第3方式(2行線・督脈)

関元穴の圧痛が残り、悸肋部に募穴治療を行うと緩んだ。

頚椎うっ血処置(C5-6間)右神堂上部の細絡に対してのうっ血処置+灸頭鍼

【経過】
「熱がピンポイントで背中から胸に入ってくる感じがして気持ちよくて眠りそうになったるんるん」 左右の強い肩こりがほぼなくなったわーい(嬉しい顔)

【考察】

@心の冷えを動かす治療を終始心がけたが、この治療は彼女の幼児期の虐待の記憶や現在の育児のストレス・不安をダイレクトに解消させるものではない。

解消には本人の時間をかけた葛藤との戦いが必要であり、それには家族や周囲の人の理解と愛情が何よりの治療となるであろう。

ただ現実、彼女は現在の辛い時間の中で戦うことを強いられている。

そばで泣いているわが子を見ながら、頭ではわかっていても布団をかぶって耳をふさいでしまう。

また戦っていく時間経過の中にも新しい心の冷えは蓄積されてしまうのである。


ひらめきだから彼女の「心の氷」がどんなに溶かしがたい大きなものであっても、

積聚治療によって心身をゆるめ、心のキャパシティを大きく(増築)することが、

彼女の心に対する冷えの占有率を下げることにつながり、

すごいことはできなくてもせめて精神疾患の発症を抑制する手伝いはできるのではないかと考えた。


むかっ(怒り)A後日、発症直前に虫歯でもない奥歯を強引にかかりつけの歯科医に抜歯されていたことがわかった。

こじつけのようだが、カイロプラクティックではかみ合わせのズレや臀部や頸部の外傷でうつ病が発症する理論もあり、また、歯は腎、志室の志の部分につながることも考えられ、精神疾患の予診においては必須のファクターになるのではないかと思った。

B強い肩こりを一度に解消させるのは避けるべきであったと思ったあせあせ(飛び散る汗)


mail to【後日メールをいただきました】

「今だよく眠れず、いきなり泣き出したり、幻聴あったり悪夢をみたりするけど、

はり治療が効いたのか(←ここがとても嬉しい)

今日は昼間から調子がよかったので、家族皆にポトフを作りました晴れ。」
posted by はなのやま at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 精神疾患