健康の為にプロテインを毎日欠かさず摂取している方がいらっしゃいます。
一食分を高タンパク低カロリーのプロテインで済ますダイエット。
プロテインには種類があり乳清からできるホエイ、牛乳から作られるがゼイン、大豆から作られるソイに分類されます。
吸収されるスピード重視なもの、体内に長くとどまり長時間にわたりアミノ酸を供給するもの。筋肉を大きくするもの、代謝を上げるもの。目的に合わせてのみわけます。
一般に腹もちが良く脂肪燃焼効果が高いのが大豆のプロテイン。先ほどいらした女性の患者さんも毎日欠かさず飲んでいました。
ところがある時から吐き気が止まらず、先日貧血で職場で倒れられたそうです。
その前から不眠症になっていて、気が高ぶって興奮するとずっとしゃべっている自分に気づいたそうです。
「自律神経でしょうか?ストレスでしょうか?」
「気が高ぶって眠れないのです。心療内科を受診した方が良いでしょうか?」
鍼は不眠にいいときいて半信半疑でいらっしゃいました。
![DSC03308[1].JPG](http://hananoyama.sakura.ne.jp/sblo_files/hananoyama/image/DSC033085B15D-thumbnail2.JPG)
気が高ぶって不眠・浅眠。貧血が頻繁に、手足がしびれるような。
妊娠してからつわり(吐き気)が特にひどい。
これらは全てビタミンB6の欠乏症でもあらわれる症状です。
ビタミンB6はピリドキシンともいい、神経の伝達やたんぱく質を必須アミノ酸に分解する仕事をします
→皮膚や髪の毛、爪、歯をはじめ人体を構成する材料を用意します。また神経伝達に欠かせない必須アミノ酸もあります。
その他にも
脂質の代謝(脂肪肝の予防)
免疫の抗体や赤血球の生産(ヘモグロビンを合成・貧血予防)
インスリン合成
吐き気の抑制 を行います。
腸内の細菌が合成しますので欠乏することはあり得ませんが、妊娠中の母体や抗生物質やピルを飲んで腸内細菌が滅亡してしまっている場合、タンパク質や脂肪の摂取が多く分解に大量に使われてしまう場合などは欠乏の可能性もあります。
ちなみにつわり止め(吐き気止め)の点滴にもビタミンB6は含まれています。
この方は妊娠中でもなく、抗生物質やピルを飲んでもいません。大量の肉食もありません。ではなにが?
この方は「プロテイン」の様に自然界に無いようなタンパク質が凝縮されたものを分量を守らずに(腹もちを良くするため)毎日大量に摂取していました。
これではビタミンB6も使い切ってしまいます。神経過敏や不眠症、貧血、嘔吐で倒れてしまいます。
プロテインを適量にして(もしくはしばらく中止)、すでに分解された分岐鎖アミノ酸(BCAA)の形で取るようアドバイスしました。
くわえてしばらくは以下の食品を多く摂取するよう勧めました。
【ビタミンB6を多く含む食品】
かつお サンマ マグロ さば さけ いわし
牛もも肉 牛レバー 鳥ささみ 鳥レバー
バナナ さつまいも
![MP900386362[1] - コピー[1].jpg](http://hananoyama.sakura.ne.jp/sblo_files/hananoyama/image/MP9003863625B15D20-20E382B3E38394E383BC5B15D-thumbnail2.jpg)
心療内科へ行く前に、一度「ビタミンB6」を見直されてはいかがでしょうか? *つわりや貧血、皮膚炎、爪、髪の改善にもお勧めです。
栄養や休養、運動の仕方など、ちょっとした落とし穴で原因不明の症状が出ている方も少なくはないと思います。ぜひご相談いただけたらと思います。
江戸川区小岩 千葉県訪問出張
はなのやま鍼灸院
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