掌や足裏の皮に水泡が出来て潰れて皮が剥けていく症状です。痒みや激痛も伴います。
原因ははっきりしてはいないとされていますが、日本と海外とで原因とされるものの考え方が異なる症状の一つでもあります。以前は腎臓の疲労による免疫力低下から起こりやすいとも考えられてきました。
定義としては水泡や皮剥けに細菌やウィルスの感染が確認できないことがあげられます。
つまり自分の体内から発症したもの、ということです。
現在日本では、扁桃に起因するもの・甲状腺に起因するもの・そして口腔内のガルバニー電流によるものと考えられる事が多いようです。
「ガルバニー電流」とは。異なる電位を持つ金属間に発生する電流の事です。
生体が本来持つ生体電流を乱すものともいえます。口腔内の詰め物に多くみられる現象です。
アルミ箔を噛んだような感じ、ピリピリ感、味覚の異常(唾液を媒介して電流が流れる)。
歯科で詰め物をした後しばらくの間、同じような口腔内の異常を感じた方も多いかも知れません。
発症の起因とされるのはガルバニー電流による生体電流の乱れ。からの自己免疫力の異常。
という事は掌蹠膿疱症以外の症状にも関与している可能性も否定はできないのではないでしょうか。
鍼灸治療でも奇経八脈を使い電位差を利用する奇経の二経治療という治療法があります。
決まった二つの経絡間を特定のツボに異なる金属刺激を利用して電流を流します。
これは現代でいうところの乱れた生体電流の整復とも考えられます。
痛みや動作の改善など即効性に優れるので対症療法的に使用している鍼灸師が多いですが、根幹は生体電流の乱れから起きている症状の改善にある、と当院は考えます。花粉症に著しい効果がでる場合もあります、慢性の坐骨神経痛や肩関節の痛みにも良い結果が期待できます。
逆にいえば、何らかの要因で生体電流の乱れから発症している症状がいかに多岐にわたっているかという考え方もできるのではないでしょうか?
![11304191_1451882818464557_1030571289_n[1].jpg](http://hananoyama.sakura.ne.jp/sblo_files/hananoyama/image/11304191_1451882818464557_1030571289_n5B15D-thumbnail2.jpg)
写真は来院された掌蹠膿疱症の女性。
歯科治療を3年継続されたあとに発症し、いろいろな医療機関を転々とした後大学病院の検査でようやくガルバニー電流を指摘されました。味覚の異常も歯科治療中に訴えておられました。
この女性の場合、甲状腺の疾患も扁桃の症状もあり、生体電流の乱れだけを原因に特定することは早急にはできません。
仮に歯科の詰め物が原因だったとしても、それを全てやり直し、入れ替えることはかなりのエネルギーを必要とします。今後は歯科医院も口腔内の治療だけでなく、全身の状態や既往症を考慮して詰め物の種類を考えなくてはならなくなってくるのではないでしょうか?
当院ではガルバニー電流が原因と考えられる症状には
奇経八脈を使った生体電流の改善治療も有効であろうと考え実施しています。
誰もかれもが早急に歯の詰め物すべてを入れ替えられる訳ではありません。
年齢的に体力的に大がかりな歯科治療が負担になる方もいらっしゃることでしょう。
生体電流の乱れから発症する症状は掌蹠膿疱症だけではありません。自己免疫疾患も精神疾患も他にも沢山考えられます。もし東洋的な考え方に基づいた鍼灸治療にご興味がおありであれば是非一度改善策の一つに加えられることをお勧めいたします。
江戸川区小岩 千葉県内訪問出張
はなのやま鍼灸院
http://hananoyama-hariq.com