2017年07月25日

不眠の改善

不眠・浅眠でお悩みの方も少なくないと思います。

疲れているはずなのに眠れない、寝不足のはずなのにすぐに目が覚めてしまう。など。

生理学的には、睡眠作用のある「メラトニン」という物質を作るため、早朝の朝日を一杯浴びてセロトニンを沢山分泌させるのが良いとされています。また入眠作用のある音楽や紅茶、アロマなども一般的に知られるところではないでしょうか。


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東洋医学的には体内の「陰」が小さくなると眠ることが苦手になるとされています。

陰が小さくなってしまうとは、

疲労の蓄積、気疲れ、不安ストレス、飲食の不摂生、運動不足、冷飲食、アルコール過多、昼夜逆転の生活などなど、

現代病と言ってもいいくらいの様々な原因が考えられます。

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小さくなった陰を補充するには、まず陽気を大きくしなければなりません。

陽気の補充には

朝日(日光)を一杯浴びる、栄養・休養を充実させる、冷えた体を温める、愛される、評価される、適度に運動をする、生活や進路の不安を解消する。などが考えられます。

すぐに改善できるもの、時間のかかるもの、自分の力だけではどうしようもないもの。

夏は陽気を補充するシーズンです。外気をうまく取り入れ汗をかき、体に陽気が蓄積されるとされています。

ですが、一概に陽気を増やすといっても、ストレスフルな現代では原因からの改善は簡単ではないのかも知れません。

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陽気を補充する方法としましては「じっくりとおへそを温める温灸」が有効であると思います。

おへそとは「先天の気=元気の源」に非常に大きくかかわる場所であり、体内に深くかかわる場所でもあります。ここから熱を体内に補充していくイメージでしょうか。

おへそ灸の良いところは、陽気の補充に即効性の見られるところです。

施灸中に寝てしまう方も多々おられます。冷え性の改善にも効果的です。


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眠れないということは、日常生活にも支障をきたすでしょうし、大げさに言えば(長引けば)生命活動にも関わってきます。不眠から一番心配されるのはうつ病などの精神疾患でもあります。

辛い不眠症も「病気じゃないから」と我慢されてしまわずに、ぜひ一度ご相談をいただけたらと思います。

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2017年02月18日

食思食欲不振・偏食の子

食欲に偏りがあったり、好き嫌いが激しかったり、(特に朝は)ほとんど食欲がなかったり。
何でも美味しくおなか一杯食べられる人から見たら、気まぐれでわがままな子のように見えることでしょう。

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食べたものを消化するにも体力が必要です。人間の意識では「噛んで呑込むまで」=「食べる」ですが、本当の食べる(栄養の吸収)はその後の消化器の働きによるものです。

体力がない時のこってりした栄養価の高い事食は、まるで食べ物が素通りするかのように(体が消化吸収を拒んで)、体力を奪うだけで便として出されてしまいます。断食修行を終えたばかり方にはいきなりステーキを食べさせないのです。

栄養の吸収とは「食物の栄養価」だけで決まるものではなく、あくまでもその時のその子の消化機能とのキャッチボールによって決まると言えます。

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食べない子というのはただのわがままなのではありません。
本能的に、自分の消化能力以上に食べないことで体力を守ろうとしているようにも思えます。
「好き嫌い」も同様で、嫌いな食べ物とはその子の体調に負担になる要素が多いのではないかとも考えられます。

生まれつき特定の栄養素の消化が苦手な場合もあります。たとえば牛乳を飲むと必ず下痢をするなど。小麦を食べるとおなかにガスがたまりやすいなど。

乳幼児は毎日毎日、ゆっくりと消化吸収の練習をしています。ある程度成長するまで消化吸収力の成長にバラつきがあっても当たり前です。

また成長して消化吸収力がついてくれば今まで負担になって食べられなかったものでも普通に食べられるようになることも多いものです。

見守るべき(改善していくべき)は、食べた量や品目だけではなく、その子の消化力(胃力)や食べ物に負けないだけの体力にあると考えます。

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いろんな子がいて十人十色の体質があります。

誉めてあげるべきは、無理してまでたくさん食べることではないのではないでしょうか。
今教えてあげるべきは、自分に合ったように残さず食べることなのではないかと思うのです。

「好き嫌いをなくすツボはありますか?」とよく尋ねられます。そのようなツボは無いように思います。
「治療を受けた日は良く食べます」とご報告をいただく事も多いです。

色々な食べ物を吸収できる体力を促進していく目的で、東洋的な考え方に基づいた小児治療で「全身(心)からのアプローチ」をお勧めさせていただく次第であります。

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2017年02月06日

小児の視力と眼心身症

赤ちゃんは全員「老眼(遠視)」で生まれてきます。ピントを合わせる筋肉や機能がまだ未発達だからです。目の前の物はぼやけてしまいハッキリと見えてはいません。老化でピントを合わせる機能が衰える「老眼」と同じ状態がしばらく続きます。

「遠視」に近い状態から成長とともにピントの機能が備わってきます。中にはゆっくりとピント機能を身に着ける子もいます。幼児・小学校低学年くらいで遠視と診断されても成長とともにひとりでに治ってしまう子も多いのです。

常々、眼(目)の本質とはいかなるものかを考えます。カメラの修理のみを追うような解剖生理学・病態生理学では測れない眼(目)の本質とは何か?

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眼とは飛び込んでくる光を吸収する器官です。光を「極陽(プラス)」と考えれば目は「極陰(マイナス)」とも考えられます。

また顔面部を走行する陽経の経絡も目の周辺に集まっています。まるでブラックホールに吸い寄せられる光の様に、走行の軌道を屈折させてまで眼の周辺に集まっています。眼とは光が吸い寄せられる、かなり陰性の強い器官と言えるのではないでしょうか。

人体で陰性の働きをする機能としては、腎(老陽)、肝(少陽)であります。
腎の乱れは「疲労・老化・立ち仕事・冷え・不安・焦り・驚き(ショックな出来事)」などからおこるとされています。
肝の乱れは「歩きすぎ・動きすぎ・アルコールの多飲・薬剤の常用・怒り・ストレス」などからおこるとされています。

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「眼心身症」という症状があります。ベトナムや中東で戦ってきた(惨状を目の当たりにしてきた)兵士が帰国後発症する急激な視力の低下です。眼の機能には何ら異常は見つからないのでそうです。原因不明の「目に写ったものを脳が映像として上手に処理することができない」状態です。

まるで目からの情報をストレス源ととらえ入力をシャットアウトしているようにも思えます。惨状を見てしまった、日常ではありえない地獄絵図を経験してしまった事による「PTSD(外傷後ストレス障害)」の一種ととらえても良いような気さえしてきます。

また米国の研究・統計によると「眼心身症」を発症するもう一つの要因には「親の過干渉」があるそうです。

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いずれにしても、人間の眼(目)とは単なるカメラの役割だけではなさそうです。腎と肝、強い陰虚(陰の力が弱る)ことで「光を吸い込むブラックホールの力が弱まっている」と私は考えます。

マッサージやリラクゼーションなどを受けた直後に目がスッキリパッチリされた経験のある方もいらっしゃると思います。陰性(腎・肝)を補う東洋的な治療で、(一時的にでも)近視が改善する場合が多々あります。子供ほど顕著です。

視力の問題に関しては「カメラの修理」だけではない、他からの要因の改善も治療の対象だと考えています。全身(心)のバランスを整えていく東洋的な考え方に基づいた治療もぜひ取り入れてみられてはいかがでしょうか?

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