2017年12月05日

夜間の頻尿

せっかく熟睡されていても夜間におトイレに起きてしまう方は少なくありません。
一晩に3回4回以上ともなると、夜間頻尿による慢性的な寝不足も心配されます。

「尿意」とは、膀胱におしっこがいっぱい溜まって反応するセンサーとも言えます。
ですが、夜間頻尿の方のおしっこの量は少なく、色も透明、においも湯気もないことが多いようです。

膀胱は袋状の臓器です。心身の状態に順応して伸縮自在です。
袋が大きい状態であれば大量の尿を溜めることができますし、
逆に膀胱を収縮させてしまえば少量のおしっこでも尿意センサーを作動させることはできるのです。

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腎蔵(臓)は真夜中(陰中の陰)に活動を強める極陰の臓器です。
膀胱と腎臓は表裏一体ですので、腎臓が活発な真夜中は膀胱はおとなしく休んでいるのが普通です。

夜間に膀胱が活発に動く、ということは腎の力が衰えてきているとも言えます。
体力の消耗、冷え、老化などの要因で「腎(先天の生命力)の力」が低下してきているとも考えられます。

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冷え、疲れ、お年をめした体はなぜ畜尿したくないのでしょう?
なぜ大量に溜まらないように頻繁におしっこに行くのでしょう?

おしっこは湯気が出て温かい液体のイメージがあると思いますが、
極陰の腎臓から作られた「原尿」も陰性が強く、体液の中では冷たい液体です。

それが体温を奪って湯気の出る温かさにまで加温されます。
ここで奪われる体温とは生命力そのものとも言えます。

冷え疲れた体はおしっこを溜めたくない。
生命力をこれ以上奪われるのを拒んでいるからです。
これが夜間に起きる頻尿の正体だと考えます。
(*自律神経失調など神経的な要因、または膀胱そのものの機能異常が原因の場合もあります。)

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夜間の頻尿を改善するには、失われた先天的な生命力を補わねばなりません。

高齢者だけの症状ではなく、疲労の蓄積、精神的なダメージ、大きな病気・手術や出産の後には若年者でも見られます。

当院では「転校してきたばかりの小3の男児」にも夜間頻尿は見られました。ストレスや不安も大きな要因であるのでしょう。

治療では灸を用いて、原尿に奪われる熱を補って余るだけの熱を心身にじっくり沁みこませます。
徐々に夜間におしっこを溜められるような温かく休まった心身を目指していきます。

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夜間の頻尿は膀胱やおしっこの問題だけではなく、根本にはその方の生命力の低下が考えられます。

東洋的な考え方に基づいた治療では対症的な改善だけではなく、生命力を低下させた原因(疲労・生活習慣・慢性的なストレス・大きな病気や手術・ケガ・出産など)を探しアプローチしていきます。

まずは夜間に尿意で目覚める回数を減らすことから始められてはいかがでしょうか?

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2017年09月27日

閉経をむかえて~辛い女性更年期愁訴~

人生50年の時代、閉経の時期は多くの女性にとって寿命の終焉を意味していました。
閉経前に寿命をむかえた女性も少なくなかったでありましょう。

ですが、現代の女性はそれから更に30年以上を生きていくことになります。
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女性更年期の症状は、不定愁訴の様に見えて、実は現れる症状の一つ一つには
閉経前の体の状態が反映され、分類できるという東洋医学的な考え方もあります。

腎陰虚症、腎陽虚症、腎陰陽虚症、先天的な体質や後天的な生活習慣や嗜好などによるもの。

また、施術中に「隠れ更年期症状では?」と思われる症状も多く、
一見関連が無いような他の症状も更年期由来である場合も少なくないように思います。

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妊娠・出産と同じで病気ではありませんが、女性の体内・脳内では大きなバランス変動が続いていきます。

症状が重く自律神経や精神を病めば、一過性ではなく、新たな疾患が生まれ長引くことも懸念されます。

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閉経に向け、徐々に閉まっていく「女性ホルモンの蛇口」。

それに上手に適応して(穏やかに着陸して)いけるような更年期症状緩和の為の治療。
それは一見対症療法的に見えて、やはり全身(心)からの土台作りが効果を高めていくと考えます。

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2017年09月25日

脳血管障害後遺症からのリハビリ〜社長と従業員の仲直り〜

ご高齢になられてからの転居、引っ越し。
何十年も親しんだ「故郷」「ご近所の付き合い」と別れを告げて。

転居されてからあっという間に ストレス・不安からか
脳血管障害を患い 
寝たきりに、半身不随に、精神的・心の疲れの症状に、認知症に
なられる方も少なくないように、日々の訪問治療で思います。

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東洋医学でいえば、やはり極度の「上実下虚」からといえるでしょう。
頭がのぼせイライラし、体が冷え重くなっていきます。

ストレス・疲労・心労・不安などなど、
体内で熱と冷えが両極端に分離した状態が続いていきます。

それは、ちょうど昔の沸かしたお風呂のよう。
頭の方に「あんこ」の偏ったたい焼きのよう。

治療や健康促進とは、お湯をかき混ぜたり、あんこを全身均等に延ばすこととも言えます。

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頭皮に鍼を置き、後遺症や麻痺からのリハビリを促進する中国式の鍼治療があります。
ですが、そのような治療を行う場合でもその前に
必ず体を温め緩め、動きやすくさせる土台作りの治療がリハビリの効果を高めていくと実感しています。

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脳と体も、会社の社長と従業員さんと同じ関係だと思います。

ストライキを起こした従業員さんと少しでも仲直りするには
社長の強引なお説教や命令の前に
社長自ら一人ひとりお酌をして回り、感謝の気持ち・金一封?などをして、
従業員さんの気持ちを温かく柔らかい状態にすることが先決なのではないでしょうか。


社長は冷静であまり興奮せず(少し頼りない位を演じて)
従業員さんはHOTで、温かく柔らかい(=実行優先)で会社を盛り上げやりがいを感じる会社。
そんな主従関係が維持できていたら、その会社はきっと強く大きくなっていくように思います。


この方の場合、何十年来の友人、ご近所や故郷を失った悲しさや喪失感、「しょうがない」の無力感、孤独感をいたわり、受け止めて癒して差し上げることが根源的な治療の一端を担う可能性もあります。

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訪問治療の現場においても、
まずは温かく柔らかい体の土台を作り、冷えていた両手両足が温かく変化したのをご家族に確認いただいてから、リハビリ促進の為の治療を行います。

また、運動や感覚の障害を抱えた状態では、語らずとも日々尋常ではないストレスが蓄積されている状態だとも考えられます。それによっても二次的にお体を冷やし、動きにくい(回復しにくい)体になっていくと考えられます。そのようなストレスを軽減させる治療もリハビリ前に加えておくことも望ましいでしょう。

人間の機能回復リハビリとは、機械の慣らし運転や故障部位の稼働テストとは違います。
必ず全身(心)の温かく休まった状態が効果に大きく関わってきます。リハビリに対する「やる気」「積極性」にも関わってきます。

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会社の問題(体の症状・患部)を改善する為には、まずは「従業員さん」に感謝し慰労する気持ち、気持ちよく働いていただこうという意識から始まるのだと思います。

治りやすい、治りにくいとは、ある意味、そういう事と同じではないでしょうか。

一見わががままワンマン社長と思われる方でも、実際には身内・社員には情が深く
深いところで従業員さんに愛され慕われているものです(笑)。


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